2021年12月29日水曜日

年末の庭

蝋梅が一輪。少し早い気がするが、特別季節はずれでもない。

山茶花と琵琶の花がひっそり咲いている。真弓の赤い実と名称不詳のツツジの深紅の葉が彩を添えている。

コロナ禍で活動が少ないと毎日が同じようで、印象が薄いのだろうか。いつの間にか年末になってしまった。その間に紅葉、黄葉、が夕日にきらきらと輝いたり、澄んだ空に白い月や固く冷たい月が出たり、自然の移ろいは美しい。京都らしくない晴天続きのせいもある。雪害に遭われている方々はお気の毒である。

12月は眼科医院を変えたり、京大病院という大病院に二回も通ったり、オンラインで発表したり、と、慣れないことが多くて、なんだか疲労感があった。身体は元気なのだが。京大病院は大きくて人が多くて騒然とした雰囲気で、わけが分からないままに受け取った書類を持って移動するのだが、問題は全く起きない。どうなっているのか知らないが、全体のシステムが非常に良く機能している。何事でも現代は組織の機能の充実が重要なのだと実感した。

2021年11月21日日曜日

ほぼ皆既月蝕

 一昨日の「ほぼ皆既月蝕」はやはり素晴らしかった。場所の関係で山から出てくるところは見れない。屋根の上に出たあたりからなので、一番隠れたころだった。右下が煌めくような黄色い明るさで、残りが暗く赤みを帯びて、神秘的な美しさであった。以前皆既月蝕がもう少し上のほうで起こったときに、双眼鏡で見たことがある。月が柔らかい物体のような感触だった。今回は寒く庭に出ないと見れないので、10分おきくらいに出たり入ったり。それでも価値がある。それにしても月蝕はいつから月食になったのだろう。何が月を食するのだろう?

コロナ対策で食料はイオンの宅配に頼っており、それはそれで便利でもあり、今まで知らなかった食材をみつけたり、食生活は問題ないが、季節の野菜など他からも頼んで色々楽しんでいる。松茸(カナダ産)のすき焼き、焼き栗の冷凍、丸大根とお揚げの炊き合わせ、クワイ、富田林の海老芋、京人参、シロサバフグ、柚子、等々。

2021年11月18日木曜日

真弓の実

 花が咲いたことにも気づかなかったが、葉が落ちた真弓の木に赤い実がついている。隣にはヤツデの白い花が満開で、めでたい紅白と言えなくもない。毎日秋晴れで気持ちは良いが、琵琶湖の水位がかなり下がっているらしい。

昨日は初めてライムギパンを作ってみた。オーブン焼きは何度か作ったが、ホームベーカリーでは初めて。塩の他に色々入れる以外、行程はフランスパンと同じである。焼き上がり後2分でパンを取り出さなければならないが、これが難しい。腕の角度とか力の入れ具合に工夫が必要で、前回フランスパンをようやく出すことができた。ライムギパンは小型なのでその点楽である。最後のスライスがまた難しい。ライムギパンは固めなので不揃いでもなんとか切れる。フランスパンは挑戦しようとして止めた。

2021年11月13日土曜日

二度咲き金木犀

 11月はしばらく妙に暖かかったが、この数日気温が下がっている。夕方の空はいかにも晩秋らしい薄いオレンジ色に染まっていた。澄んだ寒い空気のなかで、半月から少し膨らんだ月と金星が硬質な輝きを見せている。

金木犀は例年9月終わりから10月初めにかけて咲く。今年もその通りだった。ところが11月になってまた咲いた。間違って数輪、ではない。最盛期と同じ咲き方である。とくに近所の一本は見たこともないほどぎっしりと満開であった。クチナシは今でもぽつぽつ咲くし。

2021年10月31日日曜日

ムカゴ

 庭の自然薯のつるが伸びて、ツツジの上でムカゴが実っている。今日は二回目の収穫。塩ゆでにして食べる。以前、もう少ししたら自然薯が大きくなるだろうから掘ろう、と言っているうちにイノシシに掘られて食べられてしまった。忘れたころにまた成長していたのだ。

桜の葉が紅葉している。先日久しぶりに三条大橋を渡ったが、東側の土手の桜の葉が色濃く紅葉していて、他の緑との対比が美しかった。

今年は柿がともかく沢山生っている。上のほうのは鳥に提供することにしても、余りあるほどに収穫できる。パートナーが柿ジャムを作って麩の焼きに挟んでくれた。柿なますもときどき。私は柿が大好きで、親が元気なときには庭の柿を送ってくれた。市販のものは熟し柿(これも大好き)か渋抜きしたようなもので、木で十分成長した固めの柿とは違う。食べ過ぎかもしらないが、今年は飽きるほどに食しておこう。

2021年10月22日金曜日

眩しい月

 昨日は満月であった。10月の満月は大抵晴れている。昼間は曇っていたが、夜には薄い白い雲が主になって、東の空に大きな丸い月が上った。雲の下に月があるかのようにはっきりと眩しいほどに明るい。雲の動きが速いらしく、月が雲の下をすべって行くように見える。

今日は日差しがあって気温のわりには暖かかった。15cmもありそうな巨大なカマキリが庭のコンクリートの上をゆっくりと動いていた。最近の急な寒さで弱ったのだろうか。草むらのほうが居心地良いのではないかと勝手に思って、早く草の生えているとことに行き着くようにと願ったが、最後はどうなったのだろう。モンキチョウ2匹とモンシロチョウ1匹が喧嘩をしていた。1匹が草にじっと止まっていると、そこを目掛けてもう1匹が攻撃をしかけるのである。草だから蜜があるわけでもないのに、何の目的だろう。

突然きた論文の校正の件。それ自体はかまわないのだが、ある日、研究用にもっているアカウントを開いたところ、260通ほどのメールが来ている。表示されている数件はすべて同じものらしい。送信元だけでなく件名も論文校正に関するものであるに違いないが、ともかく異常事態である。不審なメールは開かずに削除、が鉄則なので、一度に削除した。もしかしたら全く別のメールもあったかもしれないが、そんなことは心配していられない。会議の責任者に問い合わせたところ、各著者あてのメールがすべて責任者にCCされていたので、一度に千通以上のメールが届いて、大迷惑だった(当たり前だ)という。先方に事情を問い合わせているがまだ返事がないとか。未だに返事はないらしい。こちらの情報センターに問い合わせたところ、こちらのシステムには問題ない。当該メールは5分に1通送られてきている、ということだった。次の日にも同じくらい送信されてきた。結局編集担当者が間にたって送信元に改めてファイルを送ってもらって、校正の作業をすることになったが、事故について説明もない。SpringerNature Singaporeだが、もう信用する気になれない。SpringerNatureといえば世界的な出版社である。偉そうにしていてもいい加減なのかもしれない。


2021年10月16日土曜日

野菊

 なぜか9月を10月のように感じていたので、10月に入って一か月得をしたような気がした(?)。眼科や歯科に行って時間をとっていた上に3年前の研究会のProceedingsの校正が突然きたりしてあたふたと過ごした。高温が続いたが、庭の花は例年の通りに咲いて散って行った。とくに目立ったのは金木犀の花の量が今までになく多かったこと。柿の実が鈴なり(柿なり?)で、落ちない。好天・高温のせいかすぐに赤くなって熟してしまう。(熟しガキではない)ケープタウンブルーが小型にはなったものの、庭中や外の道端にまで進出して、未だに咲いている。ボケ、沈丁花、クチナシ、金木犀、などがみんな「朝顔の木」になった。その深い青さは毎朝見ても飽きないし、元気のもとになる。シュウメイギクも大幅に増えて、懸崖を形作っている。そして今まで道端で見ていた野菊が庭に生えてあっという間に広がっている。品の良い薄紫である。

熟れすぎた柿をパートナーが石のブロックの上に置いたら、小鳥、蝶々、足長バチなどが次々に食べたり汁を吸ったりしていた。

2021年9月24日金曜日

十六夜の月

 満月の夜は曇りであったが、その前日と十六夜は空気が澄んで、空が高く黒く、月が滑らかに光っていた。兎の餅つきもはっきり見えた(?!)。最近火星が大きい。

お彼岸の日までには白ヒガンバナがほとんど萎れていた。近所の紅白のヒガンバナも同じようだ。その間に巨大なクロアゲハが悠々と庭の木の間を舞うことがあった。後翅に白い紋がある。検索してみると、「モンキアゲハ」の雄だそうだ。何故「モンキ」なのだろう。日本最大のアゲハということだ。実際ともかく大きかった。

2021年9月19日日曜日

ノッパラ(野原)の風景

 朝「スマホと眼鏡持って上がってきて」と2階から声がかかった。急いで行ってみると、網戸にカマキリがしがみついている。いつもながらきれいな緑だ。スマホで少し上向きに撮ると、宇宙船が空にいるような感じに写る。その後巨大がクロアゲハが白ヒガンバナから柚子の枝に移って何度も止まった。産卵のためらしい。芋虫になったら柚子の葉は食べつくされそうだ。ガラス戸を開けて見ていたら、急にこちらに向かってきた。すぐに方向転換したが、あまりの重量感に一瞬避けようとしてしまった。それくらい迫力がある。キアゲハも2匹。虫柱が立っていたせいか、燕がたくさん旋回していた。庭のミンミンゼミが、御年を召したのか、しゃがれ声でゆっくりと鳴いていたが、最後まで続かずに息切れしているようだった。「うちの庭はノッパラだね」とパートナーが言うとおり、草や虫や、何が生えて何が起こるか分からない。もしかして絶滅危惧種の草があるかもしれない。最近は珍しいという日本タンポポは毎年咲く。小学生の自然観察に良いかもしれない。

2021年9月15日水曜日

秋深まる?

 この数日気温が低い。夏の続きのような9月も何度も経験したのだが、今年は違う。眼球が炎症を起こしたり、冷蔵庫の一つが壊れたり、とあまり意気があがらない事が起こる。それでもパートナーが草刈りをしてきれいになった庭にはまばゆいほど白いヒガンバナが固まって咲いているし、ケープタウンブルーもフェンスや木の枝や地面に咲き乱れている。玉すだれも咲き始めた。ヤブランもシュウメイギクも元気である。今日は薄い夕焼けの空に半月より少し太った月が白くかかっていた。今は少し色がついてきた。

2021年9月8日水曜日

AlbinoniのAdagio

 半年かもっと前か、テレビをつけたら時代劇の番組だった。その題名も知らないし、数分見ただけだが、浪人(?)が物思いに沈んで歩く場面で音楽が流れた。それは良く知っている曲で、頭の中では正確にメロディーを再現できる。とことがその瞬間に曲名と作曲者名が浮かばなかった。度忘れというのは空間的にも時間的にも伝播する。誰かがある地名をふと忘れると、周りの人たちも思い出せなかったりする。このメロディーについては、その後度々頭の中で響くのだが、曲名と作曲者名は思い出せない。バロック音楽だろうとは思う。歌えればパートナーに教えてもらえるだろうが、声に出すと全然違う音程になってしまう。で、数週間前に突然何の脈絡もなく、「アルビノーニ」と浮かんだのである。続いて「アダージオ」とも。YouTubeで確かめた。その後はこのメロディーがいきなり響くことはなくなった。人の脳とは面白いものである。

ところで、この曲、実は20世紀半ばにRemo Giazottoという音楽評論家が作曲したものだそうである。良く知られていることらしい。

白ヒガンバナが2輪咲いた。曇り空の下を明るくしてくれる。シュウメイギクも1輪咲いた。輪切りにしたゆで卵のようだ。


2021年9月5日日曜日

翅蟻の襲来

 毎年夏に翅蟻の襲来を受ける。夕食時に突然気がつくのである。慌ててテーブルを動かしたり食べ物の中を点検したり、大騒ぎである。網戸をすり抜けて来るのだろうか。とにかく明るくて白いところが大好き。小さくて薄いベージュ色なので、最初は気づかないのである。今年は翅蟻なしに9月になったな、と思っていたら、まさに今日がその日だった。今日は食事後に気がついたのだが、すでに食べ物の中にいたかもしれない。ガラス戸を閉めて、掃除機で吸い取って、ようやく落ち着いた。

白ヒガンバナのシュートがもう出ている。お彼岸より20日も早かった。

2021年8月31日火曜日

ムラサキツユクサ

 ムラサキツユクサ、といっても全然紫ではない。濃い鮮やかな青である。近くの草むらに咲き始めた。ケープタウンブルーの種が運ばれたらしく、これも近くの草むらに咲いている。百日紅が見えない、といっていたが、パートナーがすぐ近所に咲いていることを教えてくれた。百日紅にも様々な色、濃淡があるが、それは深紅である。それにしても今頃クチナシや合歓が咲いているのは、気候が不順だからだろう。8月の実感がないままに、今日で終わってしまう。

2021年8月28日土曜日

眼科

 目の具合が悪いので眼科に検査に行っているうちに1週間が経った。長い雨が休止してきれいな水色の空の下での移動なのはありがたい。小学生のころから目では様々なトラブルに悩まされてきたので、慣れてはいるのだが、やはり目は大切なので、少しは面倒を見てやらなければ。

近所で玉すだれと萩が咲いている。これらは秋の花だ。8月の花である芙蓉もところどころに咲いている。そういえば百日紅を見ていない。近所にあるはずなのに、見落としたのだろうか。

2021年8月19日木曜日

ヤブヤンマ?

 今朝家の外壁に大きなトンボがしがみついてじっとしていた。大きな黒い胴体をもっている。パートナーが調べて、ヤブヤンマではないか、という。昆虫の分類も複雑で、確かなことは分からないようだが、ヤンマの仲間ではあるらしい。昼間は休息していて、夕方に飛ぶそうだ。人間の感覚では、あんなところにしがみついていては休息にならないだろう、と心配になるが、余計なお世話にちがいない。何年も前に植えていたケープタウン・ブルーが、勝手につるを伸ばして、きれいな青い花を咲かせていた。

まだ1年あまりしか使っていなかったルームランナーが突然壊れた。原因はよく分からない。とにかく動かないものは邪魔なだけなので、市に回収してもらうことになった。二人がかりで部屋から外に出すにも重かったが、回収者は何気なく車に押し込んでいた。即座にミキサーでつぶしているようだった。

雨が相変わらず断続的に激しく降ったりしたが、夜は晴れて、丸い月が中空に。その明かりで白い雲が良く見える。空は青いらしい。惑星が2個。

2021年8月16日月曜日

アオスカシバ

 庭にいたのはヒメスズメバチ蛾ではなく、アオスカシバだそうだ。蛾とは思えない、透き通った翅をもっている。で、これはアオスカシバガの仲間ではない、とある。植物も虫も実にややこしい。

夕方からヒグラシと秋の虫の声が賑やかだ。

2021年8月15日日曜日

線状降水帯

 線状降水帯が昨日は近畿地方にも及んだ。この辺りはその下にはならなかったようだが、朝から京都市内のあちこちの災害緊急メールが送られてきた。東山区から始まって、左京区、山科区。左京区といっても以前のように花脊などではない。白川通沿い一帯である。山科区も危険な箇所は多い。我が家も注意していなければならない。地下鉄東西線は京津線の地上部からの浸水で一時運行停止していたらしい。夕方には全線再開したそうだが。この浸水は二回目である。最初の20年くらいは問題なかったのだから、やはり気象の凶暴化の影響だろう。

今日は久しぶりに多少の日照があり、虫や鳥が活動している。バッタ、ナメクジ、ダンゴムシ、ヒメスズメバチ蛾、などが見られた。赤まんま、カヤツリグサ、猫じゃらしなどが目立ってきた。

2021年8月11日水曜日

キツネノカミソリ

 キツネノカミソリが裏でひっそり咲いていた。オレンジ色でヒメヒオウギズイセンを思わせる。葉と花が出会わないというのは彼岸花みたいだと思ったらヒガンバナ科で、有毒植物であることも同じだ。「決して口にしてはいけません」とあるが、言われなくても口にしたくはない。葉の形からカミソリの名がついたらしいが、キツネの由来ははっきりしないようだ。玄関前には白い大きな百合があちこちに咲く。何年か前にどこからか種が飛んできたらしく、その後毎年増えている。ものすごく生命力の強い植物で、茎の背が高く、花が大きく、目立ちたがり屋の代表みたいである。白百合というと上品で清楚な感じがするが、もしこの百合が歩いたら、周りを蹴散らしそうだし、私のように小さい者は取って食われそうでもある。

2021年8月8日日曜日

もう立秋!

 コロナ禍のなか、日が経つのが速い気がする。梅雨明けが遅かったせいか、まだ夏の始まりのつもりでいたが、いつの間にか8月になり、昨日が立秋だったとか。そういえばジージーゼミに加えて、ツクツクボウシ、カナカナゼミ、そして今日はミンミンゼミが鳴いている。茗荷の花が木陰にひっそりと咲いていた。蛇足ながら、東京の丸の内線の駅に茗荷谷がある。長く由来も知らずにいたが、江戸時代には早稲田界隈が茗荷畑であり、それを見下ろす地域の谷間だったという歴史があるそうだ。茗荷谷の駅あたりでは、そこが台地であることも谷間であることも分からないが。

昼間は青空に分厚い白いもくもく雲がこちらに向かってせり出すように四方に浮かんでいる。夕方は一面にピンクになったり、雲がオレンジ色になったり、毎日空を見ているだけで飽きない。とはいえ、することはたくさんあって、出かけなくてもけっこう忙しい。

2021年7月26日月曜日

buck moon

 一昨日の満月は(たぶん米国で)buck moonと呼ばれるそうだ。7時過ぎに山の窪みから上るはずなので、2階の窓から二人で身体を乗り出したり、枠に頭をつけたり、と工夫しながら待った。物好きといえばそうである。近くの木がいささか邪魔なのだが、山の端が赤っぽく明るくなって、それがゆっくりと大きくなる。やがてまん丸な大きな赤い月が空中に浮かんだ。月の出の位置は日ごとに変わるので、今日見れたのは幸運だった。もう少し北からでは家や木々で見れない。

昨日の夕方、網戸の下のほうにセミがしがみついていた。小さくて翅が透明なので、羽化したばかりだろう、という。ときどき見にゆくと、少しずつ上に移動している。半分くらいのところでガラス戸もカーテンも閉めてしまった。いくら物好きでも一晩見張るわけにはいかない。朝には一番上まで登って横になっていた。パートナーが網戸をちょっとつついたら、一瞬下がって、もう一度つついたら飛んで行った。本当はもう少し休みたかったのか、飛ぶ決心がついていなかったのか(??)。元気に飛べてよかった。

2021年7月22日木曜日

夕方の庭

 ようやく夏らしい晴れて暑い日になった。

夕方庭の草むらに例のトラ猫がじっと座っていた。雨宿りしたり、コンクリの上にじっとしていたり、不思議な猫である。

猫が去った後に、真っ黒い(としか私の目には見えなかった)トンボが草の上で動いていた。胴体は青いそうだが、残念ながら分からなかった。羽黒トンボだそうだ。大きく見えたが、中程度らしい。ジージーゼミが何故か夕方になると良く鳴く。

まだ青さの残る東南の空に薄いオレンジ色の月がかかっていた。だいぶ太ってきた。

2021年7月17日土曜日

重石の役

 2階のエアコンの室外機の何かが詰まっているようだ、ということで、パートナーが屋根の上で作業することになった。滑らない靴を買って、命綱をつけて、その端を室内のエアロバイクに固定したのだが、重さが足りなくて動くといけないから、ということで、私がその上に腰掛けることになった。石臼代わりである。学生時代に、体重が軽いから、というだけの理由でボート部に誘われたことがある。コックスという役目らしい。軽ければ良いというものではないだろうし、体力も腕力も自信なかったから、誘いには乗らなかったが。今はそのときよりは体重も増えて、多少は重石の役にたつようになった。実際にはしばらく座っているうちに作業は終わった。虫が1匹はまっていたということである。

昨日白紋付の大きな黒いアゲハが合歓の花の間を飛び回っていた。大きな紋なので私にも良く見えた。パートナーが調べてくれたが、黒いアゲハにも色々な種類があるのだ。クロアゲハという種類もあるが、白紋付のはモンキアゲハなのだ。白が黄色に変わるらしい。ただの(?)アゲハというのもある。これは真っ黒でなく、黒い筋があるだけだ。今日は怪我をしたクロアゲハがまだ小さい柚子(と思う)のまわりをせわしなく飛び回って卵を産み付けていた。翅が欠けているのに、必死の様子だった。

今は青い空が見えて、夕日が建物に当たっている。もう梅雨が終わったのだろうか。夕方にはアブラゼミ、昼間にはジージーゼミの声が聞こえるようになった。

2021年7月14日水曜日

庭の小動物

 相変わらず曇ったり晴れたり急に雷雨になったり、空は落ち着かない。昨日もそんな風だった。今日もそうだ。昨日、今日、パートナーが草刈りをして、刈った草をコンクリの上に積んだので、緑の小山ができている。草刈りのせいもあってか、いろいろな昆虫が出てきた。カマキリの赤ちゃん、コオロギとバッタの子供。昆虫ではないが、トカゲが二回現れた。最初のは胴体が太く、尾がすごく長くて、立派なトカゲだった。後のは子供らしい。私は見なかったが、ヒルもいたそうだ。蚊ならばたくさんいるが、これは会いたくない。カマキリは細くて小さかったが、スマホで網戸ごしに撮ったら、庭に巨大なカマキリが立っているような、SF見たいな構図になった。

昨日の夕方は空がピンク色になり、空気まで染まったようだった。合歓の花がとくに鮮やかに見えた。西の空に水色のような銀色のような糸月がかかっていた。



2021年7月11日日曜日

赤とんぼの大群

 昨日「クロアゲハが2匹で喧嘩している」というので2階に行ってみたら、もう喧嘩はやめて合歓の両端のほうで蜜を吸っていた。1匹はナガサキアゲハだというが、私には細かいことは見えない。ウグイスが上手に鳴いている。縄張り争いの必死の声ではなく、まるで独唱会みたいだ。夕方に薄く夕日が差した。久しぶりで、なんだか懐かしかった。

今日は昼間晴れて、白い入道雲が近くに迫るように見えた。そのうちに夕立模様になったが、そのとき目前に赤とんぼの大群が舞っていた。部屋の南側でも北側でもすごい勢いで飛んでいる。以前近くの道でも見たことがあるが、これほどではなかった。白石の駅近くのホテルで蔵王を眺めていたときには、このくらいの大群がいたが、自宅で見れるとは珍しいことだ。

庭にヤブミョウガの白い花が咲いた。葉がミョウガの葉に似ているからの名前なのだろうが、これはツユクサ科、ミョウガはショウガ科だそうだ。花の後に黒っぽい種子ができるが、これは射干玉とは言わないらしい。「ぬばたまの」という枕詞があるから、普遍的な名称かと思ったが、射干玉はヒオウギの種子のことらしい。

2021年7月9日金曜日

ヒメヒオウギズイセン

 ヒメヒオウギズイセンが咲いた。3か所に分かれて咲いたのは、初めてである。細く伸びた葉に、濃いオレンジ色の花。祇園祭に飾られるヒオウギとは異なるが、同じ頃に咲き、花の色合いが似ているので、こういう名前なのだろう。以前はこれをヒメヒオウギと思っていたが、花の色合いや形が異なる。ちなみに、ヒオウギはアヤメ科・アヤメ属、ヒメヒオウギはアヤメ科・フリージア属、ヒメヒオウギズイセンはアヤメ科・ヒメヒオウギズイセン属、だそうである。なんだかややこしい。

2021年7月4日日曜日

江戸風情

 6月から数日おきに「江戸風情」が一輪ずつ咲く。朝顔はふつう立秋くらいから咲くものだが、気候が合っているのだろうか。一度植えただけなのが、落ちた種から去年も咲いていた。今年はリビングの前に、草に埋もれそうながら、地面から直接咲く。つるも葉も無しに独力で咲いているようだ。白に紫の模様で、いかにも日本の夏、という風情だ。母が持っていた夏の着物に白地に紫の涼しそうなのがあった。私は着物は自分では着られないし、着せてもらっても写真を撮ってもらうだけだったから、それをもらうこともなかった。庭の草は以前のように高く伸びずに絨毯のように庭を覆っている。深緑という表現がぴったりの濃い色合いで、庭を涼しくしている。ヨモギ、ドクダミ、三つ葉、フキ、など薬用、食用にもなるものが多いが、ムカデ対策の薬を撒いているので、見るだけにしている。


2021年6月23日水曜日

驟雨の中の黒アゲハ

夕方突然ものすごい夕立。雹が屋根に当たってピチピチと音を立てる。その前に合歓の蜜を求めて飛び回っていたクロアゲハが、風雨で大揺れする枝にしがみついていた。その揺れ方が半端ではない。そのうち雨宿りのつもりか移動して、桃の葉にしがみついた。翅を乾かすためか、翅を広げたままだ。大きさが良くわかる。立派な姿。パートナーが写真を撮ってくれたが、それで見ると羽根に青い筋が数本ある。そこが皺のようになっている。それにしてもあの小さな身体でこの強烈な雨を耐えられるのだろうか。「蝶は長距離を飛ぶこともあって、災害にも合うのだから、大丈夫だ」と言われても、おろおろしてしまった。その後草の上に移動し、さらに別の木の枝に移動して、そこでひたすらじっとしていた。1時間くらいだろうか。突然驟雨はおさまり、まだ雨が降っている間に日が差した。雨の後はいつも草や枝に雫がついて、光の加減で様々な色に光る。枝につらなる雫はネックレスのようだ。そして東の空に薄い虹が出た。ずいぐん久しぶりだ。以前はよく虹を見たものなのだが。ガラス戸を開けるとひんやりとした空気が入ってくる。ただ涼しいというのでなく、何とも言えない心地よさだ。その後もアゲハはじっとしている。「今夜はあそこで寝るんだろう」とパートナーの言。朝にはもう飛び立っているんだろうな。

夜は雲の間に丸い月が輝いていた。

 


2021年6月17日木曜日

合歓日和

 今朝は6時ころ目が覚めた。普通ならばまたすぐ眠るのだが、明るいので起きて外を見た。その美しさは息をのむほどだった。空の青さが澄んで深く、白い雲がそおっと浮かんでいる。木々の葉も草も緑が深く、朝日のオレンジ色も深みがある。朝の光は新しい!

朝食後に、「合歓がきれい」というパートナーの声に、二階にあがった。満開ではないが、大きな枝にたくさんの花。幾種類もの蜂や蝶や蛾が蜜を吸いにくる。クロアゲハ(アオスジアゲハだというが、私には分からない)もようやくやってきた。


2021年6月16日水曜日

合歓の花

 最近ようやく合歓の花が咲き始めた。梅雨期の花なので、せっかく咲いてもしおれたりする。それでも夕日が当たると色が鮮やかになり、深いピンク色が美しい。クチナシの花も咲き始めた。大きなクロアゲハが来るのを心待ちにしている。

今日はライムギのパンを全行程手がけてみた。パン焼き機ではなく、オーブンで焼く方法である。タイミングなどが分からなかったり、オーブンが熱いときは危ない、などで、5分か10分おきにパートナーを呼んで助けてもらったが、次はもう少し要領よく作ってみたいと思う。フランスパンは多少躓くことはあっても、なんとか一人でできるようになって、「今日作ろう」と思うと元気が湧いてくる。

2021年6月7日月曜日

ジャガイモの花

 庭は無数の種類の草花で、まさに緑の絨毯である。場所によってはこんな風に雑草を生やしておくと、近所から文句がくるのだろうが、この辺りはどこからでも種が飛んでくるからなのか、今のところクレームは来ていない。今日は初めて真夏日の気温らしい。やはり気持ちよい。泰山木の花が3輪ほど咲いたが、すぐに茶色くなる。木も葉も花も大きくて風格がある。ニワゼキショウはあちこちにかたまって咲いている。ジャガイモの花が2輪咲いている。紫色で芯が黄色く、明るい花だ。ジャガイモ畑を作っているわけではない。古くなった部分を庭に放ったか、コンポストに入れるときに外に落ちたのだろう。

フランスパンは5度目の挑戦で、ようやく全行程一人でできた。しかるべき量の水を5度にして、手早く粉に入れるところが一番難しい。最後に取り出してスライスするところは、私は手が出ない。やはりヨーグルトと甘酒は気楽である。

2021年5月19日水曜日

猫の雨宿り?

 昨日の午後、茶色の猫が台所の前の2個のコンポストの間にうずくまってじっとしていた。身体は真ん丸だが、顔は可愛い。上には屋根があるので、雨宿りしているのかと思ったが、それならばもっと良い場所もあるし、猫がそんな風にじっとしていることは普通はない。しかもガラス戸を叩いてみても、開けても動かない。目や顔を動かすから、生きているし起きている。普段ならばちょっとした物音でもすぐに逃げるものだ。具合が悪くて動けないという風でもない。結局何時間か経って暗くなりかけたころに居なくなっていた。「カラスに襲われそうになって、避難していたのかもしれない」というのがパートナーの見解である。

今日は随分久しぶりに三条の歯科に行ったが、猫の甲高い鳴き声がしきりとする。向かい側に駐車していた車の下でこちらを向いて、鳴き続ける。子猫らしく、可愛い顔をしている。なぜそんなところでじっとしてひたすら鳴いているのか分からない。気になったが予約の時間があるから院内に入った。出てきたときにはもう居なかった。

2021年5月14日金曜日

5月の庭

 サツキが咲き始めた。草むらには新しくニワゼキショウ。ピンクのカタバミがやたらに大きく背も高い。庭中がミツバの畑みたいになっている。花桃と白梅の実が沢山なっているが、実ることなく落ちてゆく。なぜか朱色のボケの花が2-3輪。色が濃くてきれいだ。

今日初めてクロアゲハがきて、目の前間近を飛んだので、白い模様まではっきり見えた。やはり大きく、迫力がある。夏みかんの葉にはその幼虫がいる。葉を食べさせて大人にしてやるか、葉を保護するか、難しいところだ。家の中では二つ星テントウムシが転がっていた。黒に赤い点が美しい。なぜこんなところで死んだのだろう。

木々の葉が大きくなって、緑で一杯になった。今日は夏日になり、爽やかな初夏の気候だった。


2021年4月29日木曜日

大きな満月

 一昨日は「大きい満月」であった。曇ってきてはいたが、東の空に雲の合間に立派な月が見えた。昨日からは雨になった。

今年の4月は晴天が多かったので、毎日のように庭に立ってしばらくぼーっとしていることができた。ツツジや草花のにおいと虫が飛ぶ「ブーン」という音がなにか懐かしい。日を浴びて立っているだけで、なんとも言えない幸せ感がする。自分も虫や草花の仲間になったような気がする。最近見るようになった虫では、テントウムシ、クロアゲハ、キアゲハ、スズメガ、ハナバチ、バッタ、ギュリクマイマイ(と思う)など。そしてアオスジアゲハがハルシオンの花に、ときに羽を広げたまま、長く止まって蜜を吸っていた。ときどき私たちを全く警戒しないかのようにぶつかりそうになりながら飛んで、また蜜を吸う。こんなにゆっくり蝶々を見れるのは珍しい。

春の風情を作っていた色とりどりのツツジも満開を過ぎ、雨に打たれて落ち始めた。「詩仙堂に行かなくてもいいね」と言い合っていたが、最近の詩仙堂はどんなふうなのだろう。

2021年4月17日土曜日

今日は雨

 今日は珍しく終日雨だ。植物には良いことだ。

ツツジがいくつか満開になっている。晴れた日にある角度から見ると、深いオレンジ色の山吹の後ろに真紅のツツジが重なって、眩しいような光景だ。前の八重桜も満開で、光の加減で紫がかった色になる。数日前、日差しの暖かいときに庭に立っていたら、無数といえるほどの草花が足元に広がり、その生命力が人にまで伝わるような気がした。各種の蝶々がすぐ近くを飛び交い、アブ、ハチ、カナブン、バッタかキリギリスの子ども、小さな虫たち、が花や葉に止まっていたり、飛び交っていたりする。ぼんやり立っているだけで幸せになる。コデマリの花がだいぶ咲いた。

一昨日、二度目のフランスパンに挑戦した。初回に要点は覚えたつもりだったが、実際のやり方や手順はあいまいで、小麦粉を一回分無駄にしてしまった。後でパートナーが焼いてくれたが、これが美味しいのだ。ともかくフランスパンが焼けた。手順をメモしておいたから、次はもう少しましに事が運ぶだろう。今日は納豆を二人で仕掛けたが、納豆菌を溶くこともなんとかできた。


2021年4月8日木曜日

自家製

今年はモンキチョウとモンシロチョウが沢山飛んでいる。時々喧嘩している。縄張り争いらしい。きれいで可愛く平和な春の象徴、などというのは人間の勝手な思いであって、蝶々だって生存競争は大変なのだ。庭は勝手に生えてくる草花でにぎやかだ。

昨日、初めてパン焼き準備の全行程をやってみた。パートナーのつききりの指導の元ではあるが。粉、水、イーストを測って順に入れてゆくだけなのだが、大仕事をしたような気分だった。これはフランスパンで、最も簡単なのだそうだ。当分フランスパンの練習をするつもり。

最近我が家ではヨーグルト、納豆、パンが自家製になっている。ときどきクッキー、たい焼き、甘酒も。私が独立にできるのはヨーグルトと甘酒。ヨーグルトは材料を測る必要もない。牛乳1パックとヨーグルト菌1袋を使い切ればよい。甘酒も麹と水の量を測れば済む。納豆は容器の消毒とか豆を鍋に入れるくらいはできる。ヨーグルトは2011年の東北の震災の後に店からプレーンヨーグルトが消えた、ということで、自家製になった。それまでとくに好きでもなかったが、自家製ヨーグルトは美味しい。すっかりはまった。それ以外は新型コロナ対策で、消毒しにくいものは自家製になったのである。

この1年あまり、生活必需品はほとんど宅配にしている。以前からオンラインショップは散々使ってきたが、食料をすべて宅配、というのはこの1年である。包装ごとや皮ごと洗えるものはパートナーが丁寧に洗って、私が拭く、というのが習慣になっている。洗えないものはすぐに調理したり、雑貨類や紙類は数日隔離してから使う、などパートナーが厳密に管理している。外出から帰ったときには衣類はすぐ洗濯、シャワーをしっかり浴びる、などは常識。そのおかげか、今冬は風邪もひかなかった。それにしても冷凍食品やレトルト食品がこれほど進化しているとは知らなかった。こんな事態でなければ気が付かなかったであろう食品もある。

2021年4月3日土曜日

日々緑に

 3月末に猛烈な黄砂現象があった。数日続いたわけだが、とくに一日、天気としては晴れらしいのに、空全体が灰色で、付近の山が白くかすんでいた。おそらく史上最もひどいものだっただろう。家はもちろん締め切っていた。もし外に出たら息をするのもためらわれただろう。

その間に花々はどんどん散って、明るい若葉が出始めた。これからは新緑を楽しむ季節だが、天気予報では雨の日が多いようだ。

2021年3月29日月曜日

夜桃(?)

 先週の土曜日の晩に、2階から満開に近い花桃をスタンドライトで照らして夜桜ならぬ夜桃見物をした。濃いピンクで花の数が多くぎっしり咲いているので、昼も夜も華やかだ。隣の山つつじは木も花も小さく慎ましい紫色なので、負けてしまって気の毒だ。今年は野生のスミレが初めてというくらい庭のあちこちにさり気なく咲いている。モンシロチョウ、モンキチョウも例年より多い気がする。木々の花はもう最盛期を過ぎて、桜、蝋梅、真弓、楓、沈丁花などの若葉が目立つようになった。

2021年3月20日土曜日

花々

 昨日、今日午前中は南側のガラス戸をすべて開けていても寒くなかった。木々の花はまだ咲きはじめのもあるが、明日は風雨らしいので、庭に出て花々の色の重なり合う様子を楽しんだ。場所を選んで立つと、赤(椿)、濃淡のピンク(枝垂桜と花桃)、紫(山つつじ)、白(雪柳と白木蓮)が混ざり合って見える。それ以外にも背の低い朱色と赤のボケ、沈丁花が満開だ。場所によって沈丁花の爽やかな匂い、雪柳の少し甘い匂い、白木蓮の石鹸のような匂い、がする。モンシロチョウ、バッタ、無数の小さい虫。小さな草花が庭一面を彩る。今年はスミレがあちこちに沢山咲いた。初めてのことだ。付近のソメイヨシノも咲き始めたようだ。

2021年3月3日水曜日

ひな祭りディナー

 今日の夕食はパートナーが密に計画していて、ひな祭り。穴子と錦糸卵添えのちらし寿司、イカと青ネギのぬた、蛤のおすまし、すき焼き。一組のひな人形を棚に飾ってあった。

3月1日と今日は天気が良く、さすが3月、と思ったが、昨日は天気はア荒れていたし、今後も雨が多いようだ。庭の草花は元気である。キュウリグサが咲いた。とにかく小さくて、きれいで明るくてかわいい。水色の花びらの中心が黄色い。今年になって蕗の薹が全く姿を見せない。引っ越してきてから初めてのこと。寿命なのだろう、という。それにしてもヒガンバナの葉は元気だ。

2021年2月25日木曜日

枝垂桜

 最近空気がなんとなくどんよりしていて、天気予報は晴れでも、曇りっぽい。昨日はちがった。気温が下がったせいだろうか。山の上の青い空に白い雲がぽかりぽかりと浮いている様子は、なんだかスタジオジブリの映像を思わせた。外は冷たいが気持ちよかった。久しぶりに通った三条大橋西詰からすぐの南行の歩道の枝垂桜がかなり満開に近く咲いていた。薄緑色の葉との色合いが良く、きらきらして見えた。早咲きの品種らしいが、それにしても早い。

2021年2月21日日曜日

タンポポ

 タンポポは気まぐれ(?)で、12月から咲くこともあるが、今冬は2-3日前にようやく一輪現れた。沈丁花が少しだが咲きかけている。これは早すぎる。小さな白い花はたぶんハコベ(コハコベ)だろう。白梅は長いこと咲き続け、ようやく満開に近くなった。

昨日、今日はガラス戸を開けていられるほど暖かかった。その前は雪がちらついたりしていたのに。

2021年2月8日月曜日

紅梅

 紅梅が咲かない、と書いたら、翌日一輪。その後二輪。野生のスミレが二輪。星の瞳があちこちに。少し早すぎる。クチナシの実が1個。

水仙がたくさん咲いているね、と言ったら、パートナーが一茎切って机に置いてくれた。部屋の入口からでも匂う。

春の雰囲気もあることながら、空は京都の冬の空。黒い雲と青空と日差しが同居している。黄砂が襲来しているらしく、付近の山がほとんど見えないほどに白くかすんでいる。

2021年2月2日火曜日

2月2日の節分

 今年は2月2日が節分だそうだ。理由はウェッブ上にある。鰯の塩焼きを食べた。豆まきは省略。今年の吉田神社はどうなっているのだろう。例年は前の日から東大路が混雑し、屋台が並び、大賑わいなのだが。明日が立春といっても、1月は気象が不安定で日照が少なかったし、春はまだ遠そう、という気がする。蝋梅はさすがに散り始めた。白梅は満開の枝は真っ白で華やかだが、蕾のままの枝もある。紅梅は蕾のまま固まっている。真紅の椿がいろいろな高さで一輪ずつ咲いている。夕空は寒そうではあるが、ほのかに青くかすかな夕映えが美しい。

2021年1月6日水曜日

蝋梅

 「蝋梅が咲かない」と言ったのを聞いて、ではないだろうが、正月になって蝋梅が咲き始めた。葉も落ち始めている。パートナーが小さい枝を切って、私の机に飾ってくれた。良い香りだ。

この秋は柿が良く実り、そのままや柿なますで何度も食べることができた。パートナーが鳥よけのテープをはずすときに、4個を鳥に残そう、ということにした。2個はすぐになくなった。昨日庭にでたら、小さな鳥が1個をつついていた。私は鳥は苦手だが、目が悪いので詳細は見えないし、自分より大きそうな柿に挑戦している様子はさすがに可愛かった。

一昨日は広島焼。私流にいう「冬の食べ物」。新しいやり方で焼いたそうで、今までよりも軽いふんわりとした食感だった。昨夜は今冬二度目のかぶら蒸し。今回は銀杏と豆腐入り。おいしかった。

2021年1月1日金曜日

新年

 明けましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします

令和3年元旦

約1年間新型コロナの影響で、わけの分からないうちに過ぎてしまったような気がする。実感の湧かないままに年末になり年始になった。30日は昨年最後の満月で、欧米の呼び名ではcold moonというそうだ。南半球では意味をなさない名称だ。30日は空全体が薄い雲に覆われていたので、どうかな、と思ったが、pale blueの真ん丸い月が見えた。昨日は十六夜の月が煌々と輝いていた。星も良くみえた。日本海側では大雪で大変だった様子だが、京都はうっすら雪化粧の日があったくらいで、晴れていることが多いので、家の中に居れば暖かい。白梅がもう咲いているのに、蝋梅は葉がまだ落ちていない。青木と万両の赤い実と椿の真紅とヤツデの白が華やかだ。タンポポモドキ(ブタナ?)が日に映える。沈丁花と紅梅の蕾も大きくなっている。広葉樹も多く、緑の草も庭中にあって、冬枯れとは程遠い風景だ。空は相変わらず美しい。

昨夜は年越しそば、今朝は年明けそば(?)。尾道の穴子入り。夜には穴子のお雑煮を作ってもらう。