2020年3月22日日曜日

長い引きこもり

紅梅・白梅はすっかり散り、沈丁花も色あせてきた。今庭では、地面がタンポポと星の瞳の畑になっている。日に当たるとタンポポは眩しいほどだ。スターフラワーも咲き始めた。水仙も。その他に野草の小さな小さな白い花やうす水色の花(キュウリグサだろう)も。ヨモギと苔がぎっしり。蕗の薹はもう終わりかも。木々には、椿の赤、ハクモクレンの白、枝垂桜(枝垂れていない!)のピンク、花桃、山つつじ、雪柳が高いところから低いところまで重なって、ようやく春爛漫、という状況だ。いつも思うのだが、庭の端でひっそり咲くヤツデの花が見過ごされて可哀そう。
風邪かと思う症状で、そこから抜け出すのに3週間かかった。咳も出ないし、鼻も持病以外はとくに変化ない。喉も少しイガイガするときがあるくらい。熱もほとんどない。ただしばらく動いているとすごい倦怠感が生じて、つい横になる。なんだったのだろう。このご時世だから、新型コロナに感染したり他人にうつしたりの危険を避けて、家でのんびり季節の変化を眺めていた。パートナーが少し早く回復して、ときどき買い物に行ってくれる。一時は生鮮食品も宅配を頼んだ。私は3週間目に近くのドラッグストアとコンビニに買い物に出かけた。どちらも空いていたし店員さんはマスクをしているので、あまり心配しなかった。歩いているときにすぐ後ろで大きなくしゃみをする人がいて、本能的に横によけてしまった。マスクはせずにタバコをふかしながら歩くおじさんだった。ふだんでもこういう人はかなわない。帰ってからコートをアルコール消毒した。その必要があるか、それに意味があるか、分からないが、みんなでそのくらい気をつけないと見えないビールスには勝てないだろう。

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