2025年11月3日月曜日

気がつけば紅葉

 外を見るといつの間にか桜の葉が赤味を帯びている。茶色に見えるが日が当たると赤くなる。まだ「ようやく夏が終わった」という感覚だったので、ちょっとびっくりした。でももう11月3日である。当たり前なのだ。何年も前のこと、同業のアメリカ人夫妻を案内して修学院離宮を廻ったことがある。大体この時期だった。よく晴れた空の下の壮大な紅葉は何とも言えない美しさだった。現在はどうか知らないが、当時は外国人はすぐに入場できるが、日本人は見学を申し込んでから一か月待つものだった。私は通訳の役目で来れたのだ、と説明したら、奥様が「この美しさのためならば、一か月待つ気持ちが分かる。今までで最も美しいものを見た」と言われた。家で見れる紅葉は慎ましいものだが、それでもすばらしい。

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