conference excursionはバスでまずStellenbosh(ステルさんの森)という二番目に古い町に行った。古いといっても日本の古都とは古さの意味がちがう。17世紀もかなり後半の建設だ。それでも古い町並みが快い。土産物屋を目指して歩いているうちに突然ものすごい雷雨に見舞われた。傘などほとんど役にたたない。京都でいえば旧ニックのような店の軒先に入ったが雨は横から降ってくる。レジの人が「中で休みなさい」と言ってくれた。こういうところが南アフリカらしい。ここの大学は国内で唯一アフリカーンズ語による教育をするのだとか。
その町に行く途中に小さな小屋が無数というほど連なっている地区があった。ほとんど崩壊しているのもある。発展に乗れないでいる地区であり、政府が逐次住宅を建設しつつあるようだが、数が圧倒的に不足だそうだ。それに住宅だけの問題ではないだろう。こういう問題が山積しているのは分かる。それでも人々の気持ちが上向きなのも確かだ。
道中もう一つみたのは、丘の上の病院だ。古い趣のある建物と新しいビルとが隣り合っている。クリスチャン・バーナードによる世界初の脳死心臓移植が行われた病院だ。
バスツアーの最後はワイナリーでの夕食。アルコールがだめな私はワイナリーの恩恵にはあずからなかったけれど、それは美しい場所だった。バスから降りてかなり歩く。なだらかな丘の上にその建物だけがある。ぶどう畑とその向こうの山以外何も見えない。山はテーブルマウンテンと同じ質の岩山で、妙義山みたいにぎざぎざしている。夜空の星の数がすごかった。京都では二つ三つみえると嬉しいくらいなのに。
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