2011年2月24日木曜日

紅梅

紅梅が3輪咲いた。庭の左右に白梅と紅梅がそろった。

ケープタウンー6

conference excursionはバスでまずStellenbosh(ステルさんの森)という二番目に古い町に行った。古いといっても日本の古都とは古さの意味がちがう。17世紀もかなり後半の建設だ。それでも古い町並みが快い。土産物屋を目指して歩いているうちに突然ものすごい雷雨に見舞われた。傘などほとんど役にたたない。京都でいえば旧ニックのような店の軒先に入ったが雨は横から降ってくる。レジの人が「中で休みなさい」と言ってくれた。こういうところが南アフリカらしい。ここの大学は国内で唯一アフリカーンズ語による教育をするのだとか。
その町に行く途中に小さな小屋が無数というほど連なっている地区があった。ほとんど崩壊しているのもある。発展に乗れないでいる地区であり、政府が逐次住宅を建設しつつあるようだが、数が圧倒的に不足だそうだ。それに住宅だけの問題ではないだろう。こういう問題が山積しているのは分かる。それでも人々の気持ちが上向きなのも確かだ。
道中もう一つみたのは、丘の上の病院だ。古い趣のある建物と新しいビルとが隣り合っている。クリスチャン・バーナードによる世界初の脳死心臓移植が行われた病院だ。
バスツアーの最後はワイナリーでの夕食。アルコールがだめな私はワイナリーの恩恵にはあずからなかったけれど、それは美しい場所だった。バスから降りてかなり歩く。なだらかな丘の上にその建物だけがある。ぶどう畑とその向こうの山以外何も見えない。山はテーブルマウンテンと同じ質の岩山で、妙義山みたいにぎざぎざしている。夜空の星の数がすごかった。京都では二つ三つみえると嬉しいくらいなのに。

2011年2月21日月曜日

ケープタウンー5

今回は二つの学会がドッキングというより完全に融合して一つのプログラムになっていた。少しちがう分野の内容や人が分かって面白くもあるが、もっと解析学についての講演があれば、と思う。京都とHagenだけで努力してるような。ローカル過ぎ?!?
ケープタウン大学はテーブルマウンテンの裾野にあるので、Lower, Middle, Upperと三つのキャンパスから成っている。会場はUpperにある。前回は一番下の大学の施設に泊まったので、延々と坂を上った。今回はホテルの近くの旧キャンパス(今は演劇関係のみ)から学バスで最上まで行けたので楽だった。天気は良いし。ただ風の強さは普通ではない。突風がくると歩けない。身体を低くして倒れないようにする。そうでなくても足がさらわれる感じだ。もっとも現地では「こんなのは強いとはいえない」とか。冬の風がすごいそう。風で眼瞼縁炎を起こしやすい私はそんな風の中で山頂に行くのは不安でもあったが、なぜか「ま、いいか、それも覚悟で行こう」といういう気になった。気候の荒さや人間のおおらかさのゆえか、気が大きくなる土地柄だ。

2011年2月17日木曜日

ケープタウンー4

ケープタウンではGarden Courtという地域のこじんまりしたホテルに宿泊した。受付が1人いるだけの簡素なホテルだが、ワールドカップ用に改装したらしく清潔感があって、従業員が親切だ。テーブルマウンテンのすぐ裾野にある。夕方着いてとりあえず外の探検に出たとき、一瞬何が起こっているのか分からず息をのんだ。テーブル一面から厚い白い雲が下がってきているのだった。その衝撃は見ないと分からない。まさに「テーブルクロス」というそうだが、そんな優雅な感じではない。この町に来たら誰でもテーブルの上に登りたいと思うだろう。前回は天気が悪かったので今回はぜひ。「山に雲がかかっていなかったら、他のすべてはキャンセルしてタクシーを飛ばせ」というのが経験者もガイドブックもいうことだ。タクシーとケーブルをあわせても20分くらいだから、用事の合間に行ける。幸いそのチャンスがあった。上は平らで公園に造ってある。空気が少しもやっていたので喜望峰は見えなかったが、大西洋とインド洋を一度に見たことになる。暖かく穏やかだったが、天気は急変するそうで、遭難者も多いという。

2011年2月14日月曜日

ケープタウンー3

ドバイの空港ではトランジットなのにまた荷物検査があった。私の前でベルトコンベアがストップ。最近は何かとひっかかる。ぼんやり待っていたら、私の後ろの同行者に係官が「荷物を前に押せ」(Push, Push!)と命令した。客に用事を言いつける??!こんな空港ははじめてだ。同行者はほとんど訳も考えずに荷物を押していた。この空港では他にも驚くことがあったが省略。南アフリカの空港はケープタウンもヨハネスブルグも前回は工事中で外の路地みたいなところを歩かされたりしたが、今回は立派に完成していた。土産品はランドを使い切るほどのものはなかった。金ではぐんとお値段が上がるし。
ケープタウンではチェックインしたらそのカウンターの横の通路から強制的に荷物検査場に送られる仕組みになっている。これもはじめてのこと。ヨハネスブルグでは出国手続きの後に腕時計を荷物検査の箱に忘れたことを思い出し、引き返したが、出国検査官は親切で時計があってよかったね、という顔をしていた。全体として人間がおおらかだ。

2011年2月12日土曜日

ケープタウンー2

今回はエミレーツを利用した。乗り継ぎの待ち時間が3時間ほどなので、シンガポールエアみたいに空港で一晩過ごす必要がない。それ以外は評判ほどのことはなかった。機体が新しいのは安心だ。座席がゆったりしているとか、乗務員の応対がとくによかったとか、ドバイの空港がよかったとか、評判を読んだけど、とくにそういうことはなかった。(コメントの後のほうまで読むと、苦情もけっこうある。)飛行機内のトイレのメンテナンスがよくない。シンクの水はノブを押し続けないと流れない。後の人のために流しておこう、とがんばるとすごく時間がかかる。流さない人が続くと水があふれそうになる。これは設計ミスかもしれないが、たまには乗務員が気配りをすべきだと思う。その他はとくに困ったことはないが、乗務員には同じ作業をするにも旅客への心配りが感じられるところと、自分たちの業務を無事済ませることに専念するところとある。今回は後者のようだった。あと、ドバイの空港は人と何十種類(?)の香水の匂いがあふれて、目がまわりそうだった。トイレの数が不足している。それでもDirahmというはじめての通貨を持ってコーヒーを飲んだのは経験。飛行機からバスに乗る一瞬アラブの地(コンクリだけど)をはじめて踏んだ。霞んだ空に新月と星ひとつ。

2011年2月10日木曜日

ケープタウン-1

日曜日にケープタウンから帰ってきた。
玄関のたたきにカーペットが敷いてあった。また家が暖かくなった。
白梅が3輪咲いている。