今月の満月は天気が悪くて見れなかったが、翌日は晴れて、十六夜の月が東南の空に薄いオレンジ色で少しぼやけて、周りに光が伸びて、幻想的な姿で現れた。多少霧がかかっていたのだろうか。満月は、丸くて大きくて張り切っていてひたすら明るいが、わずかに欠けた16日目の月はやさしく趣があるので愛でられるのだ、と聞いたことがある。読んだのかもしれない。
昨夜は月の出は見えなかった。今日早朝にふと目を覚ましたら、外は少し明るいようなので、こんな時刻に外はどんなだろう、とカーテンを開けてみた。もう風景がはっきりと見えるほどに明るかった。南東の家の屋根の上が巨大な照明が付いているかのように眩しいほと明るい。驚いてよく見ると、それは月であった。こんな時刻に月を見た記憶はない。青みがかった空を背景に、磨かれたガラスの表面のように固く滑らかな黄色い月があったのだ。寝ぼけていて眼鏡をかけない目には欠けていることは分からない。丸く大きな明け方の月であった。
1 件のコメント:
僕は早朝の月を見たことがないような…。
見れてよかったね。
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