2009年8月16日日曜日

蹴上から

ほとんど毎年五山の送り火をどこからか見ている。今年は近場で、ということで、蹴上に行った。京都市国際交流会館の近くで東山の大文字の火が、ほぼ「大」の字に見えた。とても低く感じた。その後峠のほうに登って行くと、まず左大文字が見えた。遠いので小さいがなんとか「大」に見える。やはり低い。左大文字はその位置から「大」に見える場所が少ない。もう少し上から舟形が見えた。ちょうど点火したところらしい。次第に燃えて明るくなったら、船の形がはっきりした。舟形がこんなにはっきりしたのははじめてだ。実に美しい。ちょうど角度がよいのだろう。地下鉄の入り口が特等席だった。例年はもっと近くで大文字などを見て、それはよかったけれど、今回は人だかりが全くなく、背伸びして人の間から覗く苦労もなく、ゆっくりと鑑賞できた。山鉾巡行で「夏がきた」という気分になり、送り火で「夏もそろそろ終わり」と思う。

1 件のコメント:

三ねんせい さんのコメント...

蹴上から見えるんですね,気づきませんでした.京都には何度となく行っていながら,実は大文字に火の入る時期に行き会わせたことがありません.雪の積もった白い大文字は二度見ました.