2023年6月25日日曜日

ようやくクロアゲハ

 クロアゲハが合歓の花目当てにやってきた。今年は遅い。例年6月の晴れ間には大きなクロアゲハが合歓の花から花へと飛び交っているのに。

今年は今まで見たこともないほどたくさんのビワの実が実り、心行くまで食べられた。不思議と鳥に食べられていない。いつもは鳥との競争なのに。残りは自然にしなびていくのに任せた。花桃と梅も多くの実をつけた。食用にはならない。泰山木は木の大きさの割に花の数が少ないが、今年は例年よりも花の数が多い。小さい花のクチナシが木いっぱいに一度に咲くのも珍しい。白一面で眩しいようだ。

2023年6月16日金曜日

鹿は紫陽花がお好き?

 6月の花々:紫陽花、合歓、泰山木、梔子、・・・。今年はどれも見事に咲いている。今日は梅雨の晴れ間か、天気良く気温高く、気持ちの良い日だった。

パートナーが庭の様子を見回っていたら、一か所の紫陽花の花がすべて食べられているのに気がついた。三つ葉も葉の部分が無くなっている。もう一か所の紫陽花は?と目をやると子鹿が貪っていたそうだ。人の気配に驚いて逃げて行ったが、そこの紫陽花も花は皆無。私は鹿は見損なって、花や葉の無い茎を確認することになった。パートナーはさっそく今までより強力な鹿避けを綱に取り付けた。それにしても鹿が紫陽花の花をそんなに好きとは!

2023年6月11日日曜日

カナダの森林火災

日本では、カナダ東部の森林火災の影響がアメリカ東部に及んでいる、というニュースがあった。海外メディアによれば、東端のNova Scotiaから西端のBritish Columbiaまで至る所で森林火災が発生して、海外の数か国からも応援が 来て消火にあたっているが、何日も続いているということだ。かって住んでいたHalifax郊外でも火事が続いているとか。Nova Scotia州の南端のYarmouthからHalifaxまでひたすら車を走らせたが、今調べたら300kmほどの距離だ。その間松林以外ほとんど何もなかった、と言って良い。あの松林が焼け焦げているのだろうか。6月に雪が降ることもある場所が、高温乾燥続きて30度にもなって、土も乾ききっているそうだ。MontrealやOttawa, Torontoなどの都市にも煙の害が及んで、「なるべく外出しないこと。外出のときはN95のマスクをするように」と書かれていた。Montreal在住の先輩に様子を伺ったところ、幸いその地区は煙害は免れている、ということで安心した。日本は災害が多い国だが、最近はどこで何が起こるか分からない。庭の草木を眺めていられるのは幸せなことだ。

2023年6月7日水曜日

蟻の大群

 今日突然私の書斎の床に蟻の大群がやってきた。どこから入ってきたのだろうか。小さいから微かな隙間も通れるのだろう。備え付けの書棚の裾やガラス戸のレールの際などを伝って両方向に数限りなく(?)歩いている。すれ違いざまに情報交換しているように見える。例年夏にコツノ蟻がキッチンに列をなして現れるが、書斎では食料もなく、徒労に終わるだろう。パートナーが検索したところ蟻はハッカ油が苦手ということだ。幸い、買っただけで開けてもいなかったハッカ油がある。ティッシュ-にしみ込ませて床を拭いたら退散して行った。私は虫はもともと苦手で、その大群など考えただけで蕁麻疹ができそうなのだが、蟻も住めないコンクリートの町や家には住みたくない。草深い庭の眺めは、深い喜びを与えてくれるのである。庭師のFさんが以前言っていたように、私たちが虫の世界に踏み込んでいるのだから、蟻を見て悲鳴をあげるわけにもいかないのだ。ハッカ油があってよかった。実はハッカ油とエタノールと水でムカデ避けができるのだそうだ。後で作ろう。樟脳も効いてはいるようだが、もっと効果的かもしれない。

2023年6月4日日曜日

14.8の月

 昨日は台風の雨の後、爽やかな好天。空気が澄んで、月の光が強かった。月齢14.8、ほぼ満月だ。

庭でも近所でも木々が成長して緑が濃くなった。2階からは地面が見えないほどだ。庭では無数の(?)草花がぎっしり生えている。今年はとくに葉の緑が深い。パートナーがときどき草刈りをしているが、それでも地面は緑色だ。特別な秩序が無いこの様子を眺めていると、なんともいえない心地よさを感じる。秩序というのは人間の、あるいは現代人の思惑で決まっているようなもので、無数の植物たちが生存をかけてやがて落ち着く雑草の庭には自然の秩序があるのだろう。いつか「お宅の雑草の種が飛んできて迷惑だ」と苦情が来ることがないとは言えない、といささか心配ではある。

2023年6月2日金曜日

子鹿

昨日から台風の影響の予報が出ていたので、パートナーが鹿避けの赤い布を片づけた。豪雨の予想もあったので、鹿もやってこないだろう、と思っていた。雨は昨夜からかなりの量降り続けていた。朝食をゆのんびり食べながらぼんやり外を見ていたら、ガラス戸越しに右端のほうに突然茶色い動物の後ろ半身が見えた。すぐに西側に消えたので、鹿かも、と、西側の窓を開けたら、すでに外に出ていた鹿が前の敷地の網を動かして走り去った。角をもった子鹿だった。雨なんてものともしないようだ。それにしても住宅街のほうに行って、どうするつもりなのだろう。

先日は大人の雌鹿、去年は大人の牡鹿。庭の木が坊主にならないように対策はとるにしても、やはり居ながらにして鹿の訪問を受けるのは嬉しい。でもそのうち近くの住人から苦情が出て、鹿狩りなんか始まるのだろうか。田んぼの蛙の鳴き声がうるさい、と訴える人もあるようだから。