2021年7月26日月曜日

buck moon

 一昨日の満月は(たぶん米国で)buck moonと呼ばれるそうだ。7時過ぎに山の窪みから上るはずなので、2階の窓から二人で身体を乗り出したり、枠に頭をつけたり、と工夫しながら待った。物好きといえばそうである。近くの木がいささか邪魔なのだが、山の端が赤っぽく明るくなって、それがゆっくりと大きくなる。やがてまん丸な大きな赤い月が空中に浮かんだ。月の出の位置は日ごとに変わるので、今日見れたのは幸運だった。もう少し北からでは家や木々で見れない。

昨日の夕方、網戸の下のほうにセミがしがみついていた。小さくて翅が透明なので、羽化したばかりだろう、という。ときどき見にゆくと、少しずつ上に移動している。半分くらいのところでガラス戸もカーテンも閉めてしまった。いくら物好きでも一晩見張るわけにはいかない。朝には一番上まで登って横になっていた。パートナーが網戸をちょっとつついたら、一瞬下がって、もう一度つついたら飛んで行った。本当はもう少し休みたかったのか、飛ぶ決心がついていなかったのか(??)。元気に飛べてよかった。

2021年7月22日木曜日

夕方の庭

 ようやく夏らしい晴れて暑い日になった。

夕方庭の草むらに例のトラ猫がじっと座っていた。雨宿りしたり、コンクリの上にじっとしていたり、不思議な猫である。

猫が去った後に、真っ黒い(としか私の目には見えなかった)トンボが草の上で動いていた。胴体は青いそうだが、残念ながら分からなかった。羽黒トンボだそうだ。大きく見えたが、中程度らしい。ジージーゼミが何故か夕方になると良く鳴く。

まだ青さの残る東南の空に薄いオレンジ色の月がかかっていた。だいぶ太ってきた。

2021年7月17日土曜日

重石の役

 2階のエアコンの室外機の何かが詰まっているようだ、ということで、パートナーが屋根の上で作業することになった。滑らない靴を買って、命綱をつけて、その端を室内のエアロバイクに固定したのだが、重さが足りなくて動くといけないから、ということで、私がその上に腰掛けることになった。石臼代わりである。学生時代に、体重が軽いから、というだけの理由でボート部に誘われたことがある。コックスという役目らしい。軽ければ良いというものではないだろうし、体力も腕力も自信なかったから、誘いには乗らなかったが。今はそのときよりは体重も増えて、多少は重石の役にたつようになった。実際にはしばらく座っているうちに作業は終わった。虫が1匹はまっていたということである。

昨日白紋付の大きな黒いアゲハが合歓の花の間を飛び回っていた。大きな紋なので私にも良く見えた。パートナーが調べてくれたが、黒いアゲハにも色々な種類があるのだ。クロアゲハという種類もあるが、白紋付のはモンキアゲハなのだ。白が黄色に変わるらしい。ただの(?)アゲハというのもある。これは真っ黒でなく、黒い筋があるだけだ。今日は怪我をしたクロアゲハがまだ小さい柚子(と思う)のまわりをせわしなく飛び回って卵を産み付けていた。翅が欠けているのに、必死の様子だった。

今は青い空が見えて、夕日が建物に当たっている。もう梅雨が終わったのだろうか。夕方にはアブラゼミ、昼間にはジージーゼミの声が聞こえるようになった。

2021年7月14日水曜日

庭の小動物

 相変わらず曇ったり晴れたり急に雷雨になったり、空は落ち着かない。昨日もそんな風だった。今日もそうだ。昨日、今日、パートナーが草刈りをして、刈った草をコンクリの上に積んだので、緑の小山ができている。草刈りのせいもあってか、いろいろな昆虫が出てきた。カマキリの赤ちゃん、コオロギとバッタの子供。昆虫ではないが、トカゲが二回現れた。最初のは胴体が太く、尾がすごく長くて、立派なトカゲだった。後のは子供らしい。私は見なかったが、ヒルもいたそうだ。蚊ならばたくさんいるが、これは会いたくない。カマキリは細くて小さかったが、スマホで網戸ごしに撮ったら、庭に巨大なカマキリが立っているような、SF見たいな構図になった。

昨日の夕方は空がピンク色になり、空気まで染まったようだった。合歓の花がとくに鮮やかに見えた。西の空に水色のような銀色のような糸月がかかっていた。



2021年7月11日日曜日

赤とんぼの大群

 昨日「クロアゲハが2匹で喧嘩している」というので2階に行ってみたら、もう喧嘩はやめて合歓の両端のほうで蜜を吸っていた。1匹はナガサキアゲハだというが、私には細かいことは見えない。ウグイスが上手に鳴いている。縄張り争いの必死の声ではなく、まるで独唱会みたいだ。夕方に薄く夕日が差した。久しぶりで、なんだか懐かしかった。

今日は昼間晴れて、白い入道雲が近くに迫るように見えた。そのうちに夕立模様になったが、そのとき目前に赤とんぼの大群が舞っていた。部屋の南側でも北側でもすごい勢いで飛んでいる。以前近くの道でも見たことがあるが、これほどではなかった。白石の駅近くのホテルで蔵王を眺めていたときには、このくらいの大群がいたが、自宅で見れるとは珍しいことだ。

庭にヤブミョウガの白い花が咲いた。葉がミョウガの葉に似ているからの名前なのだろうが、これはツユクサ科、ミョウガはショウガ科だそうだ。花の後に黒っぽい種子ができるが、これは射干玉とは言わないらしい。「ぬばたまの」という枕詞があるから、普遍的な名称かと思ったが、射干玉はヒオウギの種子のことらしい。

2021年7月9日金曜日

ヒメヒオウギズイセン

 ヒメヒオウギズイセンが咲いた。3か所に分かれて咲いたのは、初めてである。細く伸びた葉に、濃いオレンジ色の花。祇園祭に飾られるヒオウギとは異なるが、同じ頃に咲き、花の色合いが似ているので、こういう名前なのだろう。以前はこれをヒメヒオウギと思っていたが、花の色合いや形が異なる。ちなみに、ヒオウギはアヤメ科・アヤメ属、ヒメヒオウギはアヤメ科・フリージア属、ヒメヒオウギズイセンはアヤメ科・ヒメヒオウギズイセン属、だそうである。なんだかややこしい。

2021年7月4日日曜日

江戸風情

 6月から数日おきに「江戸風情」が一輪ずつ咲く。朝顔はふつう立秋くらいから咲くものだが、気候が合っているのだろうか。一度植えただけなのが、落ちた種から去年も咲いていた。今年はリビングの前に、草に埋もれそうながら、地面から直接咲く。つるも葉も無しに独力で咲いているようだ。白に紫の模様で、いかにも日本の夏、という風情だ。母が持っていた夏の着物に白地に紫の涼しそうなのがあった。私は着物は自分では着られないし、着せてもらっても写真を撮ってもらうだけだったから、それをもらうこともなかった。庭の草は以前のように高く伸びずに絨毯のように庭を覆っている。深緑という表現がぴったりの濃い色合いで、庭を涼しくしている。ヨモギ、ドクダミ、三つ葉、フキ、など薬用、食用にもなるものが多いが、ムカデ対策の薬を撒いているので、見るだけにしている。