一昨日の満月は(たぶん米国で)buck moonと呼ばれるそうだ。7時過ぎに山の窪みから上るはずなので、2階の窓から二人で身体を乗り出したり、枠に頭をつけたり、と工夫しながら待った。物好きといえばそうである。近くの木がいささか邪魔なのだが、山の端が赤っぽく明るくなって、それがゆっくりと大きくなる。やがてまん丸な大きな赤い月が空中に浮かんだ。月の出の位置は日ごとに変わるので、今日見れたのは幸運だった。もう少し北からでは家や木々で見れない。
昨日の夕方、網戸の下のほうにセミがしがみついていた。小さくて翅が透明なので、羽化したばかりだろう、という。ときどき見にゆくと、少しずつ上に移動している。半分くらいのところでガラス戸もカーテンも閉めてしまった。いくら物好きでも一晩見張るわけにはいかない。朝には一番上まで登って横になっていた。パートナーが網戸をちょっとつついたら、一瞬下がって、もう一度つついたら飛んで行った。本当はもう少し休みたかったのか、飛ぶ決心がついていなかったのか(??)。元気に飛べてよかった。