2009年8月31日月曜日

みんみん蝉

みんみん蝉が鳴いている。以前は真夏に大合唱したこともあるのに、最近は珍しくなった。あまり暑いのは嫌いなのだろうか。関西から西では蝉は「みんみん」とは鳴かないのだとか。
政権も季節が変った。新政権に期待されているのは経済支援ばかり。国の財政は大丈夫なのだろうか。憲法問題も、日本の形作り、とくに文化政策、国際的な立場、社会全体としての経済の活性化、そういう国としての死活問題は全く争点にならなかった。そういうことを争点にすると票を失うと考えたのだろう。それは国民の体質の問題なのだ。私としては民主党のマニフェストとやらから夫婦別姓問題が消えてしまったことが不満。別に権利の問題でなく、今のままでは不便なのだ。

2009年8月29日土曜日

筑波

何年ぶりかで筑波に行ってきた。LGSという集会だ。出席できたのは半日だけど、楽しかった。誘ってくれたAさんに感謝。主催者のKさんは相変わらず元気。旧知のIさん一家と前日夕食をした。
帰りの新幹線の窓外に薄い雲で輝きを和らげられた夕日が空のかなり高い所に見えた。そういえばフランクフルトでスロベニア行きの飛行機の中で夕日が沈みかけて空がまぶしいほどオレンジ色に輝いていた。その後飛行機が高度をあげて安定したころに雲海にぽかりと赤とオレンジ色のガラス細工の半球が浮かんでいた。雲平線(?)の向こうではない。まさに雲の海の真ん中に夕日が沈んで行ったのだ。夕日は場所によって様々な様子を見せる。息をのむ美しさや不思議さを見せることもある。重慶から米米へのバスからみた夕日は赤いチーズのような感触だった。空気が濁っているせいだろう。

2009年8月25日火曜日

帰ったら

スロベニアはいろいろな意味でとてもよい国だった。少なくともリュブリャーナは街として美しく、人は優しく、しかもほとんど誰でも英語が流暢だ。白樺並木が印象的だった。京都ほど暑いのに。会議も面白かった。そのときにこの会議の内容の源流ともいえる理論を提案したPour-El教授が6月に亡くなったことを知った。81歳だから仕方ないかもしれないが、いろいろ思い出すことがある。
帰ったら秋だ。空の青さと雲の白さがまぶしい。蝉はつくつく法師になり、夜はりんりんと虫が鳴く。夕顔が20個以上咲いている。

2009年8月17日月曜日

スロベニアへ

入道雲が真っ白で気温は高いのに、つくつく法師がよくなくようになり、いろいろなとんぼが飛んでいる。 夜には秋の虫の音が聞こえる。
明日からスロベニアへ。あまり涼しくならないとよいのだけど。

2009年8月16日日曜日

蹴上から

ほとんど毎年五山の送り火をどこからか見ている。今年は近場で、ということで、蹴上に行った。京都市国際交流会館の近くで東山の大文字の火が、ほぼ「大」の字に見えた。とても低く感じた。その後峠のほうに登って行くと、まず左大文字が見えた。遠いので小さいがなんとか「大」に見える。やはり低い。左大文字はその位置から「大」に見える場所が少ない。もう少し上から舟形が見えた。ちょうど点火したところらしい。次第に燃えて明るくなったら、船の形がはっきりした。舟形がこんなにはっきりしたのははじめてだ。実に美しい。ちょうど角度がよいのだろう。地下鉄の入り口が特等席だった。例年はもっと近くで大文字などを見て、それはよかったけれど、今回は人だかりが全くなく、背伸びして人の間から覗く苦労もなく、ゆっくりと鑑賞できた。山鉾巡行で「夏がきた」という気分になり、送り火で「夏もそろそろ終わり」と思う。

昨日のこと

昨日の午前、家の前を千人もいるか、と思うほどの中高年軍団が通っていった。二階からみえる疎水沿いに来て、こちらに降りてくる。旗から関西一帯のハイキングクラブらしい。琵琶湖のほうから疎水沿いに歩いてきたのだろうか。健康で長生きされるにちがいない。
夜顔の花の根元は細い管になっていて10センチ以上もある。そこにたっぷり蜜がたまっている。ちょっとなめてみたら甘い。咲いてまもなく蟻がむらがってくる。蟻に迷惑していながら養っていることになる。

2009年8月15日土曜日

花火

トライクで疎水沿いを走ろうとしたけど、土と砂利の道はアスファルトとは全く事情がちがっていてよろよろするばかり。舗装してあるわずかな距離だけ走って、あとは押して歩いた。何をしているのか分からない話だ。でも木陰は風が爽やかで気持ちよかった。
夜は花火をした。どれもきれいだけど、線香花火が一番美しい。
夕顔(実は夜顔だとか)が明るいうちからたくさん咲いている。

2009年8月9日日曜日

五条坂陶器市

遅い梅雨明けから何日かたって、昨日・今日は輝かしい夏の日だった。ぶらんこのプランターから伸びた朝顔が2階から見るとお花畑のようだ。庭ではジージーとのべつ鳴く蝉やカナカナ蝉がにぎやかだ。枇杷の木で鳴くカナカナ蝉は窓辺に近く、今年は特別よく聞こえる。
夜に五条坂の陶器市に行った。地元の清水焼から唐津・沖縄などからも出展していて、大賑わいだった。朝顔の模様の清水焼の皿を2個買った。高価なものも手ごろなものもそれぞれ魅力的で、見て歩くだけでも楽しい。出店者は買ってほしいのだろうけれど。

2009年8月3日月曜日

「この国の形」は?

どの政党のマニフェストも票をとれそうな層をターゲットにしたばらまきとしか見えない。昨年からの経済危機を利用しているのか?しかしこの国の形をどうするか、それをもって世界の中の立ち位置をどうするか、のほうが本当は重要なのだ。人口も領土も資源も少なく戦うことを禁じている国が世界の中で生き延びる戦略なしには安心して暮らせないのだ。この国の形をどうするか、の中心はどのような文化で世界に貢献するのか、ということだ。それとともに高度な外交手腕が必要なのだ。