2025年11月26日水曜日

錦秋

 近くの森も近所の木々もすっかり晩秋の色になった。まっ黄色な銀杏に楓の赤が重なったり、赤から緑までの色が混ざりあったり、木全体が深紅の紅葉があったり、地に落ちている一枚の桜の葉が欠点のない赤色だったり。秋の日差しに照らされて、空気まで鮮やかに感じられる。

2025年11月16日日曜日

温室

 昨日も今日も外の気温は特別高くないが、南側の部屋は暖房一切なしでも28度にまでなった。温室だ。ガラス戸を開けて冷気を入れるほど。2階はガラス戸を開けてシェードを降ろして日を遮ったという。最近建つ家は窓が小さく壁が多く、地震には丈夫そうだ。室温は年中コントロールされているのだろう。我が家のような外と直結したような家は無くなっている。私が育った家も大きなガラス戸が南側一面にあって、冬暖かく夏涼しかった。直接庭に出られるのが当たり前だと思っていた。思い出しても解放感があって、良かったな、と思う。

2025年11月12日水曜日

ヒイラギモクセイ

 ヒイラギモクセイが咲いている。花は金木犀の花と同じ形で、ただし真っ白。匂いも同じ。葉はヒイラギらしくギザギザしている。近くでじっくり見たのは初めて。

2025年11月11日火曜日

真弓の実

 真弓の木が橙色の実でいっぱいだ。遅咲きの金木犀は延々と残っている。晴れても寒い日々。

2025年11月7日金曜日

更待月

 スーパームーンは雲の中であったが、昨日今日は雲はあっても強い光が射す月が見えた。今日の月齢は16.1日だそうだ。更待月とも出ている。「?」何と読むのだろう、と調べたら、「ふけまちづき」。月の出が遅いから夜更けまで待つ、という意味らしい。「こうたいづきではありません」と。雲はたいていじっと動かないように見えるが、月と重なったり囲んだりしていると、ときにかなり速く流れているのが分かる。目には月が滑っているように見えるけど。

2025年11月3日月曜日

気がつけば紅葉

 外を見るといつの間にか桜の葉が赤味を帯びている。茶色に見えるが日が当たると赤くなる。まだ「ようやく夏が終わった」という感覚だったので、ちょっとびっくりした。でももう11月3日である。当たり前なのだ。何年も前のこと、同業のアメリカ人夫妻を案内して修学院離宮を廻ったことがある。大体この時期だった。よく晴れた空の下の壮大な紅葉は何とも言えない美しさだった。現在はどうか知らないが、当時は外国人はすぐに入場できるが、日本人は見学を申し込んでから一か月待つものだった。私は通訳の役目で来れたのだ、と説明したら、奥様が「この美しさのためならば、一か月待つ気持ちが分かる。今までで最も美しいものを見た」と言われた。家で見れる紅葉は慎ましいものだが、それでもすばらしい。