気が付けば7月。大雨で大変な地域もあるが、この辺りは「なんとなく梅雨」という感じで6月が過ぎた。季節としてはまともだったのかもしれない。それにしても今年はクロアゲハが少なかった。
数日前に門扉の上で子どものカマキリが歩いていた。カマキリは大人も子どもも全身明るい透き通るような緑色である。なんともいえない美しい色合いだ。カマキリとかバッタとか見ていると、なんとなく彼らに同化してしまうような感覚になる。草花を見てもそうだ。こういう感覚は遺伝なのかもしれない。カマキリは孤独な生き物なのだそうである。他の個体はみんな敵なのだとか。その孤独なカマキリが「家の中に飛び込んだので捕まえてみると、十分な栄養を得ているようで、強く毅然としている。孤高を誇りに、たけだけしく生きよ」とは、亡き父の書き物の一部である。自分とカマキリが全く対等になっている感覚で、私にはそれがよく分かる。
1 件のコメント:
センセイらしいね。大好き。
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