2021年4月29日木曜日

大きな満月

 一昨日は「大きい満月」であった。曇ってきてはいたが、東の空に雲の合間に立派な月が見えた。昨日からは雨になった。

今年の4月は晴天が多かったので、毎日のように庭に立ってしばらくぼーっとしていることができた。ツツジや草花のにおいと虫が飛ぶ「ブーン」という音がなにか懐かしい。日を浴びて立っているだけで、なんとも言えない幸せ感がする。自分も虫や草花の仲間になったような気がする。最近見るようになった虫では、テントウムシ、クロアゲハ、キアゲハ、スズメガ、ハナバチ、バッタ、ギュリクマイマイ(と思う)など。そしてアオスジアゲハがハルシオンの花に、ときに羽を広げたまま、長く止まって蜜を吸っていた。ときどき私たちを全く警戒しないかのようにぶつかりそうになりながら飛んで、また蜜を吸う。こんなにゆっくり蝶々を見れるのは珍しい。

春の風情を作っていた色とりどりのツツジも満開を過ぎ、雨に打たれて落ち始めた。「詩仙堂に行かなくてもいいね」と言い合っていたが、最近の詩仙堂はどんなふうなのだろう。

2021年4月17日土曜日

今日は雨

 今日は珍しく終日雨だ。植物には良いことだ。

ツツジがいくつか満開になっている。晴れた日にある角度から見ると、深いオレンジ色の山吹の後ろに真紅のツツジが重なって、眩しいような光景だ。前の八重桜も満開で、光の加減で紫がかった色になる。数日前、日差しの暖かいときに庭に立っていたら、無数といえるほどの草花が足元に広がり、その生命力が人にまで伝わるような気がした。各種の蝶々がすぐ近くを飛び交い、アブ、ハチ、カナブン、バッタかキリギリスの子ども、小さな虫たち、が花や葉に止まっていたり、飛び交っていたりする。ぼんやり立っているだけで幸せになる。コデマリの花がだいぶ咲いた。

一昨日、二度目のフランスパンに挑戦した。初回に要点は覚えたつもりだったが、実際のやり方や手順はあいまいで、小麦粉を一回分無駄にしてしまった。後でパートナーが焼いてくれたが、これが美味しいのだ。ともかくフランスパンが焼けた。手順をメモしておいたから、次はもう少しましに事が運ぶだろう。今日は納豆を二人で仕掛けたが、納豆菌を溶くこともなんとかできた。


2021年4月8日木曜日

自家製

今年はモンキチョウとモンシロチョウが沢山飛んでいる。時々喧嘩している。縄張り争いらしい。きれいで可愛く平和な春の象徴、などというのは人間の勝手な思いであって、蝶々だって生存競争は大変なのだ。庭は勝手に生えてくる草花でにぎやかだ。

昨日、初めてパン焼き準備の全行程をやってみた。パートナーのつききりの指導の元ではあるが。粉、水、イーストを測って順に入れてゆくだけなのだが、大仕事をしたような気分だった。これはフランスパンで、最も簡単なのだそうだ。当分フランスパンの練習をするつもり。

最近我が家ではヨーグルト、納豆、パンが自家製になっている。ときどきクッキー、たい焼き、甘酒も。私が独立にできるのはヨーグルトと甘酒。ヨーグルトは材料を測る必要もない。牛乳1パックとヨーグルト菌1袋を使い切ればよい。甘酒も麹と水の量を測れば済む。納豆は容器の消毒とか豆を鍋に入れるくらいはできる。ヨーグルトは2011年の東北の震災の後に店からプレーンヨーグルトが消えた、ということで、自家製になった。それまでとくに好きでもなかったが、自家製ヨーグルトは美味しい。すっかりはまった。それ以外は新型コロナ対策で、消毒しにくいものは自家製になったのである。

この1年あまり、生活必需品はほとんど宅配にしている。以前からオンラインショップは散々使ってきたが、食料をすべて宅配、というのはこの1年である。包装ごとや皮ごと洗えるものはパートナーが丁寧に洗って、私が拭く、というのが習慣になっている。洗えないものはすぐに調理したり、雑貨類や紙類は数日隔離してから使う、などパートナーが厳密に管理している。外出から帰ったときには衣類はすぐ洗濯、シャワーをしっかり浴びる、などは常識。そのおかげか、今冬は風邪もひかなかった。それにしても冷凍食品やレトルト食品がこれほど進化しているとは知らなかった。こんな事態でなければ気が付かなかったであろう食品もある。

2021年4月3日土曜日

日々緑に

 3月末に猛烈な黄砂現象があった。数日続いたわけだが、とくに一日、天気としては晴れらしいのに、空全体が灰色で、付近の山が白くかすんでいた。おそらく史上最もひどいものだっただろう。家はもちろん締め切っていた。もし外に出たら息をするのもためらわれただろう。

その間に花々はどんどん散って、明るい若葉が出始めた。これからは新緑を楽しむ季節だが、天気予報では雨の日が多いようだ。