国母選手が入賞してほんとによかった。服装のみだれとかで非難のメールや電話が飛び交ったらしい。世の中にはいろんな人がいるし、少しでも他とちがうものを見つけると非難の対象にする人も多い。それを防ぐ手段はない。しかしJOCや文部科学相まであのスタイルを問題視し、出場停止まで浮上したというのはどういうことか。橋本選手団長が責任をもって出場へもっていったのは勇気のあることだった。謝罪が必要だったとは思わないが。東海大学にもかなり物騒ないやがらせの電話だかメールだか何かが届いたそうだが、それは犯罪ではないのか。なぜ応援をやめたのか。普段まともらしい記事を書いているフリーのジャーナリストらしい人たちも完全に世間様の側だ。ユニフォームを改造したのでも脱ぎ捨てたのでもない。しかも、開会式の行進でもなく、旅行の途中だ。疲れないためには着心地よくしておくほうがいい。大事なことは良いコンディションにもっていって良い競技をすることだ。(開会式の行進だって同じユニフォームをそれぞれのスタイルで着てはいけないルールなんてないだろう。)なにをもって国をあげて非難しているのだろう。もしも政策として着こなし方まで決めたいのならば、そのように規則を作って徹底しておくべきだったのだ。
こんなふうに考えるのは私だけか、と思ったら、衆議院議員の河野太郎氏が「ルールと価値観」というタイトルで似たような意見を、しかもはるかに整然と書いておられる(2月15日)。そして「頑張れ国母。僕は応援するぞ。」とある。応援のしがいがあってよかった。次はもっと強くなるように!
ちなみに、日本人、あるいは一般的にアジア人はなにかと「謝れ」という。しかし自分で考えてあるいは納得して行った言動に対しては謝るべきではない、と私は考えている。それは自己矛盾を生じるからだ。(もちろん謝罪は一種の儀式であって、謝ればそれでおしまい、ということもある。もしも謝罪を受けてもなおおしまいにしないで相手を非難したり何かを要求したら、今度は謝罪を要求した側の責任問題だ。)
3 件のコメント:
河野さんも書いているとおりルールでなく価値観で処罰というのは不合理ですよね.
服装の「乱れ」とかに感情的に反発する人が多いですね.
かなり前の話ですが,向日市の女性議員がもんぺ姿で市議会に出るのは品位がどうのこうのとか非難されてました.そういう非難する側の品位を疑います.
コメントをありがとうございます。昔女性国会議員がパンタロンで議会に出て非難されたことがありました。そのころパンタロン姿は女性にとってごく普通の(おじさんたちの背広みたいなもの)格好だったので、私には何がいけないのか分かりませんでした。でももんぺ姿はいいですね!実はオリンピックのユニフォームをもんぺにしたらどうかと思っていたところです。
国母選手の写真みて私は全然違和感なかったのですが、日常的に見ているからでしょうか。あれはだらしないのでなくてスタイルなんだけど。若者に反論させない社会ってちょっと怖いです。
maritoraさんももんぺがお好きだったのですね.私も,母のもんぺ姿が懐かしいです.もんぺを詰られた飛鳥井佳子さんはいまも向日市議会議員を続けてます.
国母選手の服装はむしろスノーボードという競技をやる人には似合ってるように私は感じてます.
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