2009年3月12日木曜日

菜の花

そうだ、庭に一本菜の花が伸びて、黄色い花を咲かせた。植えた覚えも種を蒔いた覚えもない。ある日突然菜の花が咲いていたのだ。それなら種を蒔いたら自然に芽をだして成長するだろう、来年はそうしようか、と話している。菜の花は私の一つオブセッションといえるかもしれない。「菜の花畑に入日薄れ」と歌は歌って情景を想像しても、現実には菜の花畑は見たことがなかった。花はちらほらどこかで見たことはあったのだろう。京都にきて修学院離宮道のマンションの南向きの3階に住んだとき、目の前の畑に何か葉が育っていた。大根の葉かと思った。4月に入ってびっくり。菜の花畑だったのだ。東山がすぐ左に連なっている。西のほうには森も見える。まさに歌の世界が眼前にあった。北山通りを走ると、左右に菜の花畑が続いていた。夢のような光景だった。さらに5月の初めだっただろうか。菜の花も刈り取られ殺風景になった後に、ある日水が張られ、その晩から蛙の大合唱が始まった。蛙にもいろいろな種類がある。種類によって歌声がちがう。
菜の花畑はその後マンションや量販店に変わった。最近では山科疎水に沿って菜の花が咲き誇っている。山科新聞に「今まで菜の花の面倒を見ていた方が体調の問題で続けるのが大変になった」という記事が出た。きっとボランティアが大勢集まるだろう、と思っていたが、その通りだったようだ。両岸に菜の花道ができている。

2 件のコメント:

三ねんせい さんのコメント...

菜の花はいかにも春らしくて好きです.お庭に菜の花を咲かせたら嬉しいですよね.菜の花畑を見てなかったというのはちょっと意外.菜種油を採るために植えている畑がどこの農村にもあったように思いますが.

maritora さんのコメント...

hotori-347様
うっかりしていてレス遅れてごめんなさい。菜の花は何もしないのに生えたのだからきっと育ちやすいのでしょう。来年用に種を蒔いてみようかと思っています。コンポストの近くの土は栄養満点なので、きっと元気に育ちます。私はほとんど東京だったので菜の花畑は見てないようです。山形で田んぼのあぜ道に蓮華とすみれが咲いていたのは覚えています。あと、とうもろこし畑にあこがれていました。イリノイで何百キロもとうもろこし畑を見たら、すっかり夢(?)はさめましたけど。