昨晩床に小さな黒い紐のようなもの、3センチくらいの毛糸の切れ端のようなものが見えた。眼鏡をかけていなかったので、そんな風に見えたのだ。床にちょっとしたゴミがあっても拾いたくなるので、左手でつまんで捨てようとしたとたんに、人差し指に強烈な痛みが走った。悲鳴をあげて、すぐに放せばばよいものを、持ったままパートナーに助けを求めた。何を言われたかも覚えていないが、とりあえず振り払って床に落とした。以前大きなムカデにいきなり咬まれて大騒ぎをしたときには、44度の湯をかけ流したところ、まもなく痛みが消えた。45度では火傷しそうだった。今回も指に湯を流したのだが、何故か46度まで温度をあげても熱くない外気の温度のせいだろうか。しばらく湯を流した後に、虫刺され用の強い薬を何回も塗って、夜遅くにようやく痛みが薄らいだ。「痛い、痛い」の間にアナフィラキシーショックにならないか、とか、今晩入浴しても大丈夫だろうか、と騒ぐので呆れられた。前回のときからムカデ対策はしてきたが、こんなに早く出るとは思わなかった。たいてい梅雨時くらいからである。とにかく急いで樟脳を入れた小さい器を布団の周りにいくつも置いた。寝ているときに突然襲われたら、どこを咬まれるか分からない。顔に熱湯をかけるわけにもいかないし。今朝起きたら何事もなかったかのように指は正常になっていた。
木々の花が白、3種のピンク、紫、と、多少時期を重ねながら次々に咲いて、華やかな庭になった。今は枝垂桜(全然枝垂れていない!)も雪柳も若葉が目立ち、花桃のピンクが日ごとに濃くなっている。山ツツジの紫が存在感を増している。一時は庭中に沈丁花の匂いが満ちていた。庭の一部がタンポポ畑になっている。小さな小さな色とりどりの草花も野生のスミレも咲いてくれた。モンキチョウとモンシロチョウが飛んでいた。