昨日までの冷え込みに比べて今日は外も暖かい。草むらに小さな小さな星の瞳が一輪だけ咲いている。日も長くなった。春分まであと3週間くらいなのだと、改めて気が付いた。
丸大根の田楽も数日前にこの冬最後となり、新玉ねぎの田楽がもう食卓にのった。冬も良いことがあるけれど、春の気配にはやはり心が弾む。
昨日は予報と異なり、朝には雪が積もり、終日雪が降っていた。季節柄湿った牡丹雪で、見ていて楽しい。子供のころは降雪をじっと見ていると自分が上へ上へと昇っていくような錯覚にとらわれて面白かったのに、今はいくら眺めてもそんな感触は得られない。午後には融けていたが、夜遅くまた振り出した。
今朝6時半ころにカーテンを開けたら、木の枝や屋根にうっすらと雪が積もっていた。(普段はこんなに早く起きない!!)空は灰色だが、東の空は淡いピンク色で、雪と調和して何とも言えない情緒があった。雪はすぐに融けた。昼過ぎになっても風は冷たいが、空の青さとふんわりと浮かんでいる白い雲は冬のものとは思えなかった。
朝7時過ぎにカーテンを開けたら、外は雪だった。昨日の予報では終日曇りだったので、予想外だった。湿雪らしく、コンクリートの上や庭の良く歩く箇所には積もらないが、木々や草の上、屋根などは白い。紅梅に雪が乗っている。まだ降っていて、灰色の雲に覆われていても、東の空は薄っすらとオレンジ色で、東向きの家々の壁に朝日が差して、きれいな雪景色だった。昼過ぎには晴れてすっかり溶けてしまった。気温が低くてもやはり立春の後だ。紅白の梅が次々咲いているし、沈丁花の蕾は今にも咲きそうな気配だ。雪柳の緑の芽も伸びている。日も長くなって夕方5時ころはまだ明るい。